単利の計算式
利息 I = PV × r × ( days ÷ mode )
元利合計 FV = PV + I
mode は金利種類に応じた基準日数:
- 年利365日:mode = 365
- 年利360日:mode = 360(商業利息計算法)
- 月利:mode = 30
- 日歩:mode = 1
日歩(ひぶ)とは
元金100円につき1日あたりの利息を「銭」で表す日本独自の利率表現。日歩5銭 = 100円につき1日0.05円の利息 = 利率0.05%。手形割引や短期融資で使われます。
このページの使いどころ
「元金 × 利率 × 日数」で決まる利息を、日数ベースで正確に出したいときの計算機です。数か月だけ借りた(貸した)お金の利息、支払いが遅れた分の遅延利息の目安、日歩で提示された短期融資の利息額などが該当します。利息が元金に組み入れられて雪だるま式に増える複利とは違い、単利では何日たっても利息は元金にしか付きません。複利との差を年単位で見比べたいときは複利と単利の比較計算機、日数そのものを数えたいときは単利の日数逆算を使ってください。
計算手順と数値例
例1:元金100万円、年利3%(365日)、365日(初期値)
① 利率を小数に:3% → 0.03
② 利息:1,000,000 × 0.03 × 365 ÷ 365 = 30,000円
③ 元利合計:1,030,000円
同じ条件で「年利(360日)」を選ぶと 1,000,000 × 0.03 × 365 ÷ 360 = 30,416.67円。360日基準は1日あたりの利息がわずかに高くなります。
例2:元金100万円、年利3%、90日
365日基準:1,000,000 × 0.03 × 90 ÷ 365 = 7,397.26円
360日基準:1,000,000 × 0.03 × 90 ÷ 360 = 7,500円
3か月程度の短期でも基準日数の違いで約100円の差が出ます。
例3:日歩5銭、元金100万円、30日
日歩5銭は1日あたり0.05%なので、利率に「0.05」、金利種類に「日歩」を選びます。利息 = 1,000,000 × 0.0005 × 30 ÷ 1 = 15,000円。1年(365日)なら 182,500円で、年利に直すと 18.25% です。
例4:月利0.5%、元金100万円、30日
月利は30日を1か月として扱うため、1,000,000 × 0.005 × 30 ÷ 30 = 5,000円。45日なら 7,500円です。
早見表:元金100万円・年利3%の利息(365日基準/360日基準)
| 経過日数 | 365日基準 | 360日基準 | 差 |
|---|---|---|---|
| 1日 | 82.19円 | 83.33円 | 1.14円 |
| 31日 | 2,547.95円 | 2,583.33円 | 35.38円 |
| 45日 | 3,698.63円 | 3,750.00円 | 51.37円 |
| 90日 | 7,397.26円 | 7,500.00円 | 102.74円 |
| 180日 | 14,794.52円 | 15,000.00円 | 205.48円 |
| 365日 | 30,000.00円 | 30,416.67円 | 416.67円 |
利息は元金・利率・日数のそれぞれに比例します。元金200万円なら表の2倍、年利1.5%なら半分です。
日歩と年利の換算
日歩は「100円につき1日○銭」で、1銭 = 0.01円 = 0.01%/日です。年利に直すには日歩(%)× 365 で、日歩1銭 = 年3.65%、日歩2銭 = 年7.3%、日歩5銭 = 年18.25% になります。逆に年利3%を日歩に直すと 3 ÷ 365 = 約0.82銭です。金利種類で「日歩」を選ぶと計算機がこの換算を自動で行うので、提示された数字をそのまま入力できます。
法定利率(民法第404条)との関係
民法第404条は、利息を生ずべき債権について当事者間に利率の定めがないときは法定利率によるとし、その法定利率を年3%と定めています(3年を1期として見直す変動制)。契約書に利率の記載がない貸し借りの利息を試算するときは、金利種類「年利(365日)」・利率「3」で計算します。たとえば元金100万円を182日間なら 1,000,000 × 0.03 × 182 ÷ 365 = 14,958.90円、元金50万円を100日間なら 4,109.59円です。また民法第419条は、金銭債務の支払いが遅れた場合の損害賠償額(遅延損害金)も、約定利率の定めがなければ法定利率で定めるとしています。実際の請求では日数の数え方や端数処理が契約や慣行によって異なるため、金額が大きい場合は専門家に確認してください。
よくある間違い・注意点
- 日数の数え方を確認する:借入日と返済日の両方を数えるか、初日を除くかで1日分の利息が変わります。民法第140条は日・週・月・年で期間を定めたとき初日を算入しないのが原則(午前0時から始まる場合を除く)としていますが、金融機関の規定や契約で別に定めていることも多いため、確認してから日数を入力してください。
- 360日基準は「日数÷360」:年利3%・365日で計算すると利息は3%より多くなります(30,416.67円)。契約がどちらの基準かを必ず確認します。
- 日歩は%に直して入力:日歩5銭なら「0.05」。「5」と入れると1日5%の利息になり、桁が100倍ずれます。
- 月利は30日固定:暦の月(28〜31日)ではなく、30日を1か月として日割りします。月単位の契約で「1か月=暦の1か月」の場合は、日数を30の倍数で入れると契約どおりの結果になります。
- 複利の商品には使えない:定期預金など利息が元金に組み入れられる商品は、期間が1年を超えると単利計算より多く増えます。