単利と複利の違い
単利:元金にのみ利息がつく。利息は再投資されない。
複利:元金+既に発生した利息にも利息がつく。雪だるま式に増える。
アインシュタインが「人類最大の発明」と呼んだとされるのが複利です。長期になるほど両者の差は開きます。
このページで比べていること
同じ元金・同じ年利率・同じ期間で、利息を元金に組み入れない場合(単利)と、年1回組み入れる場合(複利)の元利合計の差を並べて表示します。「複利のほうが増える」ことは知っていても、何年でどれだけ差が出るかは意外と分かりにくいものです。年ごとの推移表で「差が目に見えて開き始める年」を確認する使い方が向いています。単利だけの利息計算は単利計算機、複利だけの将来価値は終価係数計算機で行えます。
計算式と数値例
単利の元利合計 = PV × (1 + r × n)
複利の元利合計 = PV × (1 + r)n
差額 = 複利の元利合計 − 単利の元利合計
PV:元金、r:年利率(小数)、n:年数。本計算機の複利は年1回(1年複利)です。
例1:元金100万円、年利5%、20年(初期値)
単利:1,000,000 × (1 + 0.05×20) = 1,000,000 × 2.0 = 2,000,000円
複利:1,000,000 × 1.0520 = 1,000,000 × 2.653298 = 2,653,298円
差額:653,298円。単利の利息100万円に対し、複利は約1.65倍の利息になります。
例2:元金100万円、年利3%、10年
単利 1,300,000円、複利 1,000,000 × 1.0310 = 1,343,916円、差額 43,916円。10年程度・利率3%なら差は元金の4%強にとどまります。
例3:例2を30年に延ばす
単利 1,900,000円、複利 1,000,000 × 1.0330 = 2,427,262円、差額 527,262円。期間を3倍にすると差額は約12倍に膨らみます。差は年数に比例するのではなく、加速度的に開くのが特徴です。
早見表:元金100万円の元利合計(単利/複利)
| 年利率 \ 期間 | 5年 | 10年 | 20年 | 30年 |
|---|---|---|---|---|
| 1% 単利 | 1,050,000円 | 1,100,000円 | 1,200,000円 | 1,300,000円 |
| 1% 複利 | 1,051,010円 | 1,104,622円 | 1,220,190円 | 1,347,849円 |
| 3% 単利 | 1,150,000円 | 1,300,000円 | 1,600,000円 | 1,900,000円 |
| 3% 複利 | 1,159,274円 | 1,343,916円 | 1,806,111円 | 2,427,262円 |
| 5% 単利 | 1,250,000円 | 1,500,000円 | 2,000,000円 | 2,500,000円 |
| 5% 複利 | 1,276,282円 | 1,628,895円 | 2,653,298円 | 4,321,942円 |
| 7% 単利 | 1,350,000円 | 1,700,000円 | 2,400,000円 | 3,100,000円 |
| 7% 複利 | 1,402,552円 | 1,967,151円 | 3,869,684円 | 7,612,255円 |
複利は1年複利、円未満四捨五入。年利1%なら30年でも差は約4.8万円ですが、年利7%では30年で差が約450万円になります。
推移表の見方
計算結果の下にある推移表は、0年目から入力した期間まで、単利・複利・差額を年ごとに並べたものです。期間が20年を超えると2年おきなど間引いて表示されます。差額の列を上から追うと、最初の数年はほとんど差がなく、10年を過ぎたあたりから急に開き始めることが分かります。「何年目から差額が元金の10%を超えるか」を目安に見ると、長期で持つ意味が数字で確認できます。年利5%・元金100万円なら、差額が10万円を超えるのは9年目(101,328円)です。
なぜ差が開くのか
単利では毎年の利息が「元金 × 利率」で固定です。複利では2年目以降、前年までの利息にも利率が掛かるため、毎年の利息額そのものが増えていきます。年利5%・元金100万円なら、単利の利息は毎年5万円で一定、複利の利息は1年目5万円、2年目5万2,500円、20年目には約12万6,000円になります。この「利息の増え方の違い」が積み上がったものが差額です。
よくある間違い・注意点
- 本計算機の複利は年1回:半年複利や月複利の商品はもう少し増えます。複利周期を変えて試したいときは複利計算機を使ってください。
- 借入で考えると差は「負担の差」になる:利息を払わずに元本に組み入れられる借金は複利で膨らみます。表の複利側は「返さずに放置した借金の残高」と読むこともできます。
- 税金は考慮していない:預金利息や債券の利子には課税されるため、実際に再投資できる利息は表示より少なくなります。
- 単利商品と複利商品を表示利率だけで比べない:同じ「年3%」でも、単利か複利か、複利なら周期はどれかで受取額が変わります。商品説明で確認してください。
- 利回りは将来を保証しない:投資信託や株式では年ごとの利回りが変動します。投資判断はご自身でお願いします。
関連する計算機
- 単利計算機:日数・日歩・360日基準など、単利の利息をきちんと計算したいとき
- 終価係数計算機:複利で「何倍になるか」の係数を年ごとに見たいとき
- 複利計算(経過年数):目標額に届くまでの年数を求めたいとき
- 複利計算機:複利周期(半年・月)を変えて将来価値を計算したいとき