必要な計算がすぐ見つかる計算機まとめサイト

目標心拍数の計算機(カルボーネン法)

年齢・安静時心拍数・運動強度(%)からカルボーネン法で目標心拍数を計算。脂肪燃焼ゾーン・有酸素ゾーンも判定します。

入力

計算結果

最大心拍数(HRmax = 220 − 年齢)180 bpm
予備心拍数(HRR = HRmax − 安静時)115 bpm
運動ゾーン有酸素運動ゾーン
目標心拍数134 bpm

強度別の目標心拍数 早見表

運動強度目標心拍数
50%(脂肪燃焼ゾーン)123 bpm
60%(有酸素運動ゾーン)134 bpm
70%(持久力向上ゾーン)146 bpm
80%(持久力向上ゾーン)157 bpm
85%(最大強度・無酸素ゾーン)163 bpm

カルボーネン法とは

1957年にフィンランドの研究者カルボーネンが提唱した、運動強度に応じた目標心拍数の算出法。安静時心拍数を考慮するため、個人差を反映できます。

「最大心拍数の何%」で強度を決める単純な方法と違い、カルボーネン法は安静時心拍数から最大心拍数までの幅(予備心拍数、HRR)の何%を使うかで目標を決めます。同じ年齢でも安静時心拍数が低い人(持久力のある人)ほど目標心拍数は低めに、高い人ほど高めに出るのが特徴です。ジョギングやバイクで「どのくらいの心拍数で走ればよいか」を決めたいとき、心拍計付きのウォッチのゾーン設定を自分で決めたいときに使えます。

計算式

目標心拍数 = 安静時心拍数 + (最大心拍数 − 安静時心拍数) × 運動強度%

最大心拍数の簡易推定:220 − 年齢(フォックス式)

計算手順と数値例

  • 手順1:最大心拍数(HRmax)= 220 − 年齢
  • 手順2:予備心拍数(HRR)= HRmax − 安静時心拍数
  • 手順3:目標心拍数 = 安静時心拍数 + HRR × 強度% ÷ 100

数値例1:40歳・安静時心拍数65bpm・強度60%の場合。HRmax = 220 − 40 = 180、HRR = 180 − 65 = 115、目標心拍数 = 65 + 115 × 0.6 = 65 + 69 = 134bpm(有酸素運動ゾーン)。

数値例2:55歳・安静時心拍数70bpm・強度50%の場合。HRmax = 165、HRR = 95、目標心拍数 = 70 + 95 × 0.5 = 117.5 ≒ 118bpm(脂肪燃焼ゾーン)。

比較のために、数値例1を「最大心拍数の60%」で計算すると 180 × 0.6 = 108bpm です。カルボーネン法(134bpm)とは26bpmも違います。スマートウォッチの心拍ゾーンが「最大心拍数の%」で設定されていると、このページの「60%」とは別の数字になるので注意してください。

年齢別 目標心拍数 早見表(安静時心拍数65bpmの場合)

年齢最大心拍数50%60%70%80%85%
20歳200132146160173180
30歳190128140152165171
40歳180122134146157163
50歳170118128138149154
60歳160112122132141146
70歳150108116124133137

※ 単位 bpm。上の計算機と同じ式(カルボーネン法、最大心拍数=220−年齢)で計算し、整数に四捨五入。安静時心拍数が65と違う人は、上の計算機に自分の値を入れてください。

運動強度の目安

  • 40-50%:ウォームアップ・健康維持(高齢者・初心者)
  • 50-60%:脂肪燃焼ゾーン(ダイエット)
  • 60-70%:有酸素運動ゾーン(持久力向上)
  • 70-85%:持久力向上ゾーン(アスリート)
  • 85%以上:無酸素・最大強度(インターバルトレーニング)

厚生労働省「身体活動・運動ガイド2023」の推奨量

目標心拍数は「どのくらいの強さで」の目安です。「どのくらいの量を」については、厚生労働省の「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」が成人向けに次の目安を示しています。

  • 歩行またはそれと同等以上の強度(3メッツ以上)の身体活動を1日60分以上(1日約8,000歩以上に相当)、週23メッツ・時以上
  • 息が弾み汗をかく程度の運動を週60分以上(3メッツ以上の運動を週4メッツ・時以上)
  • 筋力トレーニングを週2〜3日
  • 座りっぱなしの時間が長くなりすぎないように注意する

同ガイドは注意点として、一部の降圧薬(カルシウム拮抗薬・α遮断薬・β遮断薬など)は心拍数に影響するため心拍数が運動強度の指標にならないこと、その場合は「きつさ」の感じ方(主観的運動強度)を参考にすることを挙げています。また、運動前の血圧が160/100mmHg以上のときは散歩程度の軽い運動にとどめ、180/110mmHg以上のときは運動を控えて休養するよう示しています。

よくある間違い・注意点

  • 「強度%」は予備心拍数(HRR)に対する割合です。最大心拍数に対する%とは別物で、同じ「60%」でも目標心拍数は20〜30bpm違います(上の数値例を参照)。
  • 安静時心拍数は起床直後に測ります。日中や運動後に測った値を入れると安静時心拍数が高くなり、目標心拍数も高めに出ます。
  • 220 − 年齢は平均的な推定値です。実際の最大心拍数は同じ年齢でも±10〜20bpm程度の個人差があります。運動中に「目標なのに楽すぎる・きつすぎる」と感じるなら、強度%のほうを調整してください。
  • 手首型の心拍計は激しい運動でずれることがあります。目標心拍数との比較は、胸ベルト型か、走行中に落ち着いた区間の値で行うと安定します。
  • 心臓病・高血圧・糖尿病などで通院中の人は、主治医に運動強度を確認してください。このページは健康な成人向けの目安です。

関連する計算機

よくある質問

脂肪燃焼に最適な強度は?

一般的に最大心拍数の50-65%の運動が脂肪燃焼に効果的とされ、長時間継続できるのも特徴です。このページのカルボーネン法では、強度50〜60%の目標心拍数がそれに近い目安になります。

安静時心拍数の測り方は?

起床直後、ベッドの上で1分間測ります。または30秒測って2倍します。数日測って平均を取ると、日ごとのばらつきの影響が小さくなります。

心臓病や高血圧の人は?

運動強度の決定は必ず主治医にご相談ください。本ツールは健常者向けの目安です。β遮断薬などの薬を飲んでいる人は心拍数が上がりにくく、心拍数で強度を判断できません。

最大心拍数は本当に220−年齢?

あくまで簡易推定式。実測ではこれより±10〜20bpm異なる場合があります。正確に知りたい場合は、医療機関やスポーツ施設の運動負荷試験で実測できます。

スマートウォッチのゾーンと計算結果が違うのはなぜ?

多くのウォッチは「最大心拍数の%」でゾーンを区切っていますが、このページは「予備心拍数(最大−安静時)の%」で計算するカルボーネン法です。40歳・安静時65bpmの人では、60%が前者で108bpm、後者で134bpmと大きく違います。ウォッチ側の設定を「予備心拍数(HRR)基準」に変えると一致します。

運動は週にどれくらいすればいい?

厚生労働省の身体活動・運動ガイド2023では、成人は歩行以上の身体活動を1日60分以上(約8,000歩)、息が弾み汗をかく程度の運動を週60分以上、筋力トレーニングを週2〜3日が目安とされています。目標心拍数はこの「息が弾む程度」を数値で確かめる道具として使えます。

運動中に目標心拍数を超えたら?

ペースを落として目標の範囲に戻してください。特に85%以上のゾーンは短時間のインターバル向けで、長く続けるものではありません。息が切れて会話できない、めまいがする、胸が痛いなどの症状があればすぐに中止し、必要なら医療機関を受診してください。

出典・参考

最終更新日: 2026年9月21日