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平均血圧と脈圧 計算機

収縮期血圧(上)と拡張期血圧(下)から、平均血圧(MAP)と脈圧(PP)を計算。動脈硬化リスクの目安に。

入力

計算結果

脈圧 PP(Pulse Pressure)

50 mmHg

= 収縮期 − 拡張期

平均血圧 MAP(Mean Arterial Pressure)

96.7 mmHg

= 拡張期 + 脈圧/3

脈圧の評価

正常範囲

平均血圧と脈圧の計算機とは

血圧計に表示される「上(収縮期血圧)」と「下(拡張期血圧)」の2つの数字から、脈圧(PP)と平均血圧(MAP)という2つの指標を計算するページです。脈圧は上と下の差、平均血圧は1回の心拍の間に血管にかかる圧力の平均で、どちらも上下の血圧だけを見ていては気づきにくい「血管の硬さ」や「臓器への血流の余裕」を読み取る目安になります。

家庭血圧を記録している人が上下の差の変化を追いたいとき、健診で「上だけ高い」と言われて意味を知りたいとき、看護・医療の学習で平均血圧の求め方を確認したいときに使えます。計算機は上の血圧が下の血圧より大きいときだけ結果を表示します。

計算式と手順

  • 脈圧(PP) = 収縮期血圧 − 拡張期血圧
  • 平均血圧(MAP) = 拡張期血圧 + 脈圧 ÷ 3

数値例1:130/80mmHg の場合。脈圧は 130 − 80 = 50mmHg、平均血圧は 80 + 50 ÷ 3 = 80 + 16.7 = 96.7mmHg。計算機の評価は「正常範囲」です。

数値例2:150/70mmHg の場合。脈圧は 150 − 70 = 80mmHg、平均血圧は 70 + 80 ÷ 3 = 96.7mmHg。平均血圧は数値例1とまったく同じなのに、脈圧は60mmHgを超えて「脈圧が広い」と評価されます。上の血圧だけが高く下が低い、高齢者に多いパターンで、JSH2019 の分類では収縮期140以上・拡張期90未満の「(孤立性)収縮期高血圧」に当たります。

血圧値別 脈圧・平均血圧 早見表

収縮期 / 拡張期(mmHg)脈圧 PP平均血圧 MAP計算機の脈圧評価
100 / 752583.3脈圧が低い
110 / 704083.3正常範囲
120 / 804093.3正常範囲
130 / 805096.7正常範囲
140 / 9050106.7正常範囲(ただし I度高血圧)
140 / 8060100.0やや広い(境界域)
150 / 708096.7脈圧が広い
160 / 9070113.3脈圧が広い
170 / 70100103.3脈圧が広い

※ 上の計算機と同じ式で計算。平均血圧は小数第2位を四捨五入。

平均血圧と脈圧の意義

平均血圧(MAP)

1心拍周期の血圧の平均値で、臓器の血液灌流圧に直結する指標。MAP ≒ 拡張期 + 脈圧 ÷ 3。心拍周期は拡張期の方が長いため、単純平均ではなく1/3を加える簡易式が使われます。

正常範囲:70〜100 mmHg。65 mmHg未満は臓器灌流不全のリスク(敗血症等のショック状態)。

脈圧(PP)

収縮期と拡張期の差。動脈の弾力性を反映し、加齢・動脈硬化で大きくなります。

  • 30〜50 mmHg:正常範囲
  • 60 mmHg超:動脈硬化リスク(心血管イベント発症リスク↑)
  • 30 mmHg未満:心拍出量低下・心不全等の可能性

なお、脈圧には日本高血圧学会の血圧分類(正常血圧〜III度高血圧)のような統一された判定基準はありません。上の区分は一般に目安として使われている値で、このページの評価も同じ区分に基づいています。高血圧かどうかの判断は、あくまで収縮期・拡張期それぞれの値と JSH2019 の分類(診察室 140/90mmHg 以上、家庭 135/85mmHg 以上で高血圧)で行います。

測り方で数値は変わります

脈圧・平均血圧は入力する血圧値そのものに左右されるので、測定条件が大切です。JSH2019 では家庭血圧を、朝(起床後1時間以内・排尿後・食前・服薬前)と夜(就寝前)に、イスに座って1〜2分安静にしてから、上腕にカフを巻くタイプの血圧計で原則2回ずつ測り、5〜7日の平均で判断することを勧めています。運動直後・入浴直後・飲酒後の値は高く(または低く)出やすく、脈圧も大きくぶれます。

運動をする人向けには、厚生労働省「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」が、運動前の血圧が160/100mmHg以上なら散歩程度の軽い運動にとどめ、180/110mmHg以上なら運動を控えて休養する、という目安を示しています。

よくある間違い・注意点

  • 上と下を逆に入れると計算されません。収縮期(上)が拡張期(下)以下のときは結果を表示しない仕様です。
  • 平均血圧の式は安静時の目安です。「拡張期+脈圧÷3」は拡張期が心周期の約2/3を占めるという前提の簡易式で、運動中など心拍数が速いときは実際の平均血圧とずれます。
  • 脈圧が広い=動脈硬化と決めつけないでください。1回の測定で脈圧が広くても、緊張や測定条件の影響のことがあります。何日か続けて広い場合や、収縮期が140mmHg以上の場合は医師に相談してください。
  • 平均血圧が「正常」でも安心とは限りません。数値例2(150/70)のように、平均血圧は96.7mmHgで正常範囲でも、収縮期は I度高血圧の水準です。3つの数字を別々に見てください。
  • 降圧薬を飲んでいる人は治療中の値です。目標値は主治医の指示に従ってください。

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よくある質問

脈圧が広いとどんなリスク?

動脈硬化が進行しているサインとされ、脳卒中・心筋梗塞などの心血管イベントのリスクが上昇すると報告されています。ただし1回の測定値では判断できないので、数日続けて測って傾向を見てください。

MAPはなぜ拡張期+脈圧/3?

1心周期のうち拡張期が約2/3、収縮期が約1/3を占めるため、加重平均でこの式になります。130/80 なら 80 + 50 ÷ 3 = 96.7mmHg です。

脈圧を下げるには?

運動・減塩・体重管理・禁煙が基本。高齢者では収縮期血圧の管理が重要です。医師相談を。

脈圧の正常値は何mmHg?

一般的には30〜50mmHg程度が目安とされ、60mmHgを超えると広いと言われることが多いです。ただし血圧分類と違って学会が定めた統一基準はなく、年齢や測定条件でも変わるため、あくまで目安として使ってください。

上は正常なのに脈圧が広いことはある?

あります。たとえば 135/65 は脈圧70mmHgで広い区分ですが、収縮期135は高値血圧の範囲です。逆に 120/60 は脈圧60で境界域ですが、上下とも正常血圧の範囲です。脈圧だけで判断せず、上下それぞれの値と合わせて見てください。

平均血圧が低いとどうなる?

平均血圧は臓器に血液を送る圧力の目安で、一般に65mmHg未満が続くと臓器への血流が不足する可能性があるとされます(主に救急・集中治療の場面で使われる基準です)。家庭での測定で低めが続き、めまいや倦怠感がある場合は医師に相談してください。

出典・参考

最終更新日: 2026年9月21日