大人の平均血圧 早見表とは
厚生労働省の「国民健康・栄養調査」では、20歳以上の調査対象者の血圧を2回測定し、年齢階級別・性別に集計しています。このページは、その年代別の平均血圧(参考値)と自分の測定値との差を計算し、あわせて日本高血圧学会の「高血圧治療ガイドライン2019(JSH2019)」の分類で、入力した血圧がどの区分に当たるかを表示します。
令和元年(2019年)調査では、20歳以上の収縮期(上の)血圧の平均は男性132.0mmHg・女性126.5mmHg、収縮期血圧が140mmHg以上の人の割合は男性29.9%・女性24.9%でした。いずれもこの10年間で有意に減少しています。健診結果や家庭血圧計の値を見て「同世代と比べてどうか」「ガイドライン上はどの区分か」を確かめたいときに使ってください。
計算の仕組みと数値例
- 自分との差(収縮期) = 入力した収縮期血圧 − 同年代・同性の平均収縮期血圧
- 自分との差(拡張期) = 入力した拡張期血圧 − 同年代・同性の平均拡張期血圧
- 血圧分類 = 収縮期・拡張期の両方を見て、JSH2019 の区分を上(正常血圧)から順に判定
数値例1:45歳・男性・125/80mmHg の場合。40〜49歳男性の平均は 126/81mmHg なので、差は収縮期 −1mmHg、拡張期 −1mmHg と平均並みです。ただし分類は、拡張期が80mmHgで「正常高値血圧(拡張期80未満)」の条件を満たさないため、高値血圧になります。平均と同じくらいでも、ガイドライン上は「正常」ではない、という例です。
数値例2:62歳・女性・138/84mmHg の場合。60〜69歳女性の平均は 132/78mmHg なので、差は収縮期 +6mmHg、拡張期 +6mmHg。分類は 130〜139 / 80〜89 の範囲に入るので 高値血圧 です。あと2mmHg高い 140/84 なら I度高血圧の区分に入ります。
JSH2019 高血圧治療ガイドライン 血圧値の分類(成人)
| 分類 | 診察室血圧(収縮期 / 拡張期) | 家庭血圧(収縮期 / 拡張期) |
|---|---|---|
| 正常血圧 | <120 かつ <80 | <115 かつ <75 |
| 正常高値血圧 | 120〜129 かつ <80 | 115〜124 かつ <75 |
| 高値血圧 | 130〜139 かつ/または 80〜89 | 125〜134 かつ/または 75〜84 |
| I度高血圧 | 140〜159 かつ/または 90〜99 | 135〜144 かつ/または 85〜89 |
| II度高血圧 | 160〜179 かつ/または 100〜109 | 145〜159 かつ/または 90〜99 |
| III度高血圧 | ≧180 かつ/または ≧110 | ≧160 かつ/または ≧100 |
| (孤立性)収縮期高血圧 | ≧140 かつ <90 | ≧135 かつ <85 |
※ 単位 mmHg。出典:日本高血圧学会・日本高血圧協会「一般向け『高血圧治療ガイドライン2019』解説冊子」。
このページの計算機は診察室血圧の基準で判定します。家庭血圧は診察室より5mmHg低い基準(高血圧は135/85mmHg以上)が使われるので、家庭で測った値を入れた場合は、表の右列で読み替えてください。また、収縮期だけが高く拡張期が90未満の「孤立性収縮期高血圧」は、計算機では収縮期の値に応じて I〜III度高血圧のいずれかとして表示されます。
入力値ごとの判定例(診察室血圧)
| 収縮期 / 拡張期(mmHg) | 計算機の判定 | 判定の理由 |
|---|---|---|
| 118 / 76 | 正常血圧 | 両方とも基準未満 |
| 125 / 78 | 正常高値血圧 | 収縮期120〜129 かつ 拡張期80未満 |
| 125 / 80 | 高値血圧 | 拡張期が80に達している |
| 135 / 85 | 高値血圧 | 130〜139 / 80〜89 の範囲 |
| 128 / 92 | I度高血圧 | 収縮期は低めでも拡張期が90以上 |
| 150 / 95 | I度高血圧 | 140〜159 / 90〜99 の範囲 |
| 165 / 88 | II度高血圧 | 収縮期160〜179(孤立性収縮期高血圧に相当) |
| 185 / 100 | III度高血圧 | 収縮期180以上 |
※ 上の計算機と同じ判定ロジックで確認した結果。1回の測定値で確定診断はできません。
家庭血圧の測り方(JSH2019 の推奨)
ガイドラインでは、高血圧の判定において診察室血圧より家庭血圧を優先します。家庭血圧の値が5〜7日の平均で135/85mmHg以上なら高血圧、125/75mmHg以上なら高値血圧と判断されます。測り方の要点は次のとおりです。
- 朝:起床後1時間以内・排尿後・朝食前・服薬前に、1〜2分座って安静にしてから測る
- 夜:就寝前に、1〜2分座って安静にしてから測る
- イスに脚を組まずに座り、カフ(腕帯)の高さを心臓の高さに合わせる。上腕にカフを巻くタイプの血圧計を使う
- 測定前はたばこ・飲酒・カフェインを避け、測定中は話さない・動かない
- 原則として毎回2回測り、すべての値を血圧手帳などに記録する
治療の目標値は、75歳未満で診察室血圧130/80mmHg未満、75歳以上で140/90mmHg未満(家庭血圧はそれぞれ5mmHg低い値)とされています。診察室では高いのに家庭では正常な「白衣高血圧」、その逆の「仮面高血圧」もあり、家庭血圧を測ることでどちらの型かが分かります。
よくある間違い・注意点
- 1回の測定値で判断しないでください。血圧は緊張・気温・時間帯で大きく変動します。ガイドラインでも複数日・複数回の平均で判定します。
- 家庭血圧に診察室の基準をそのまま当てはめない。家庭血圧の基準は5mmHg低いため、家庭で 137/86 なら診察室基準では高値血圧でも、家庭血圧基準では I度高血圧に相当します。
- 「平均並み」と「正常」は別です。50代男性の平均 132/84mmHg や 60代女性の平均 132/78mmHg は、それ自体が高値血圧の区分に入ります。平均との差がゼロでも安心材料にはなりません。
- 年代別の平均値は参考値です。調査年や集計方法で数値は変わります。最新の年齢階級別データは厚労省の調査結果で確認してください。
- 降圧薬を飲んでいる人の値は「治療中の血圧」です。分類は薬を飲んでいない状態を前提にしているため、服薬中の人は主治医の指示する目標値で管理してください。
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