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体表面積(BSA)計算機

身長・体重から体表面積(Body Surface Area)を Du Bois 式・Mosteller 式・藤本式(日本人向け)・新谷式の4公式で同時計算。抗がん剤・薬剤量の目安に。

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計算結果(4公式)

Du Bois 式(国際標準)

1.7536 m²

Mosteller 式(シンプル)

1.7520 m²

藤本式(日本人成人向け)

1.7072 m²

新谷式(日本人小児・成人向け)

1.7961 m²

※ 国際的には Du Bois 式が一般的、日本では藤本式・新谷式が抗がん剤投与量計算等で使われます。

体表面積(BSA)とは

体表面積(Body Surface Area、略して BSA)は、人体の皮膚の表面の広さを m²(平方メートル)で表した値です。基礎代謝量・抗がん剤投与量・輸液量・心拍出量の指標(CI: cardiac index)などの「体格で補正した値」を出すときの基準として使われます。皮膚の面積を直接測るのは現実的ではないため、身長と体重から推定する公式がいくつも提案されており、このページではその代表的な4つを同時に計算します。

使う場面は、医療従事者が薬剤量の確認に使うほか、看護・薬学の学習で公式ごとの差を確かめたいとき、自分の体格を「体重」以外の指標で把握したいときなどです。なお、実際の薬の投与量は医師・薬剤師が患者の状態に合わせて決めるもので、このページの値はあくまで計算の目安です。

主な公式

H は身長(cm)、W は体重(kg)です。いずれも「体重の何乗 × 身長の何乗 × 係数」という形をしています。

  • Du Bois (1916):BSA = 0.007184 × W0.425 × H0.725(国際標準)
  • Mosteller (1987):BSA = √(H × W ÷ 3600)(シンプルで広く使われる)
  • 藤本式 (1968):BSA = 0.008883 × W0.444 × H0.663(日本人成人)
  • 新谷式 (1984):BSA = 0.007358 × W0.425 × H0.725(日本人成人・小児)

Du Bois 式と新谷式は指数(0.425 と 0.725)が同じで係数だけが違うため、新谷式の結果は常に Du Bois 式の 0.007358 ÷ 0.007184 ≒ 1.024 倍、つまり約2.4%大きくなります。Mosteller 式は「身長×体重÷3600 の平方根」という電卓で計算しやすい形で、Du Bois 式とほぼ同じ値になります。

計算手順と数値例

数値例1:身長170cm・体重65kg の場合。Mosteller 式なら 170 × 65 ÷ 3600 = 3.0694… の平方根で 1.7520 m²。Du Bois 式は 0.007184 × 650.425 × 1700.725 = 1.7536 m²、藤本式は 1.7072 m²、新谷式は 1.7961 m² です。同じ人でも公式によって 1.71〜1.80 m² と約5%の幅が出ます。

数値例2:身長160cm・体重50kg の場合。Du Bois 式 1.5011 m²、Mosteller 式 1.4907 m²、藤本式 1.4596 m²、新谷式 1.5375 m² です。

体表面積あたりで量が決まる薬の考え方を確認すると、たとえば「1 m² あたり 80mg」と定められた薬なら、数値例1の人(Du Bois 式 1.7536 m²)では 80 × 1.7536 ≒ 140.3mg が計算上の量になります。どの公式を採用するか、端数をどう丸めるかは施設や薬剤ごとの取り決めに従います。

身長・体重別 体表面積 早見表(4公式)

身長 / 体重Du BoisMosteller藤本式新谷式
150cm / 45kg1.3701.3691.3351.403
155cm / 50kg1.4671.4671.4291.502
160cm / 55kg1.5631.5631.5231.601
165cm / 60kg1.6591.6581.6151.699
170cm / 65kg1.7541.7521.7071.796
175cm / 70kg1.8481.8451.7991.893
180cm / 80kg1.9962.0001.9442.045
185cm / 90kg2.1412.1512.0862.193

※ 単位は m²。上の計算機と同じ式で計算し、小数第4位を四捨五入。

活用例

  • 抗がん剤の投与量計算(mg/m²)
  • 基礎代謝率の指標(kcal/m²/時)
  • 心拍出量の正規化(CI = CO ÷ BSA)
  • 熱傷面積の評価

よくある間違い・注意点

  • 単位は cm と kg です。身長を m(1.70)で入れると桁が大きく狂います。Mosteller 式の「3600」も cm・kg 単位を前提にした定数です。
  • 公式によって最大5%ほど差が出ます。同じ 170cm・65kg でも藤本式 1.707 m² と新谷式 1.796 m² では約0.09 m² 違います。薬剤量の確認では、その施設・処方で採用している公式に合わせてください。
  • 小数第4位までの表示は「見かけの精度」です。体重は1日で1kg前後変動するため、実用上は小数第2位(0.01 m²)程度で読むのが現実的です。
  • 公式はあくまで平均的な体型で作られた推定式です。極端な肥満・やせ・むくみがある場合や、乳幼児では実際の体表面積とずれることがあります。小児は新谷式など小児を含む式が参考になります。
  • 体表面積は「面積」で、体重とは意味が違います。体重が2倍になっても体表面積は2倍にはなりません(Du Bois 式では体重の0.425乗に比例)。

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よくある質問

どの公式を使えばいい?

国際標準は Du Bois 式。日本の臨床では藤本式が抗がん剤投与量計算でよく使われます。迷ったら、その薬剤の添付文書や施設の取り決めで指定された公式に合わせてください。

標準的なBSAは?

日本人成人男性で約1.7〜1.8 m²、女性で約1.5〜1.6 m²が目安です。上の早見表では 170cm・65kg で約1.75 m²、160cm・55kg で約1.56 m²(Du Bois 式)になります。

小児には?

小児は体重に対して体表面積が大きいため、専用の式(新谷式など)の方が精度が高いとされます。乳幼児の薬剤量は必ず医師・薬剤師の指示に従ってください。

Mosteller 式と Du Bois 式はどちらが正確?

両者の差はごくわずかで、上の早見表でも 150〜185cm の範囲で 0.001〜0.01 m² 程度しか違いません。Mosteller 式は電卓や暗算で扱いやすいため、臨床現場での概算に広く使われています。

身長をフィート、体重をポンドで入力できる?

このページは cm と kg のみ対応です。1フィート=30.48cm、1インチ=2.54cm、1ポンド=0.4536kg で換算してから入力してください。

体表面積が大きいほど薬の量は多くなる?

体表面積あたりで投与量が決まる薬(mg/m²)では、計算上は体表面積に比例して量が増えます。ただし実際の処方は腎機能・肝機能・副作用の状況などを考慮して医師が決定します。

出典・参考

  • Du Bois D, Du Bois EF (1916) Arch Intern Med
  • Mosteller RD (1987) N Engl J Med
  • 藤本武治 (1968) 衛生学・公衆衛生学
  • 新谷ら (1984) 日本人小児・成人の体表面積

最終更新日: 2026年9月21日