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債券の最終利回り 計算機

既発行債券を購入し満期まで保有した場合の最終利回りを単利方式で計算。直接利回り・応募者利回りも同時表示。

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計算結果

直接利回り(クーポン÷購入価格)1.020 %
応募者利回り(参考)1.429 %
最終利回り(単利・%/年)1.429 %

債券の利回りとは

債券投資の収益率を測る指標。購入価格・クーポン・残存年数・償還価格から計算します。

最終利回り(単利・日本式)

既発債を購入し満期まで保有した場合の年率収益率:

最終利回り(%) = ( クーポン + (償還価格 − 購入価格) ÷ 残存年数 ) ÷ 購入価格 × 100

直接利回り

購入価格に対するクーポン収入の利回り。償還差損益を考慮しません。

直接利回り(%) = クーポン ÷ 購入価格 × 100

応募者利回り

新発債を発行価格で購入し満期まで保有した場合の年率収益率。式は最終利回りと同じですが「購入価格」を「発行価格」と読み替えます。

この計算機で分かること・使いどき

証券会社の既発債(すでに発行され市場で売買されている債券)の一覧には、「表面利率」「残存年数」「単価」が並んでいます。この3つを入れると、額面100円あたりの購入価格から、満期まで持ったときの年あたりの収益率(最終利回り)が分かります。表面利率が同じでも単価が違えば利回りは変わるため、複数の債券を同じ物差しで比べるときに使います。売買単価が額面を下回る「アンダーパー」の債券は償還時に差益が出るので、表面利率より利回りが高くなります。

計算手順と数値例

初期値(表面利率 1.0%、残存年数 5年、購入価格 98円、償還価格 100円)で手順を追います。

  1. 償還差益を年あたりにならす:(100 − 98) ÷ 5年 = 0.4円/年
  2. 年あたりの収益:クーポン 1.0円 + 0.4円 = 1.4円
  3. 購入価格で割る:1.4 ÷ 98 × 100 = 1.429%(小数第4位を四捨五入)
  4. 直接利回り(償還差益を無視):1.0 ÷ 98 × 100 = 1.020%

2例目は額面を上回る「オーバーパー」の債券です。表面利率 2.0%、残存 5年、購入価格 105円なら、償還差損は (100 − 105) ÷ 5 = −1.0円/年、年あたり収益は 2.0 − 1.0 = 1.0円、最終利回りは 1.0 ÷ 105 × 100 = 0.952%です。表面利率が2%あっても、高く買った分を満期に失うので実質は1%を下回ります。

早見表(償還価格 100円)

表面利率(%)残存(年)購入価格(円)最終利回り(%)直接利回り(%)
1.05903.3331.111
1.05981.4291.020
1.051001.0001.000
1.051020.5880.980
1.05110−0.9090.909
1.02982.0411.020
1.010981.2241.020
2.051050.9521.905
0.53990.8420.505
05951.0530.000

同じ98円でも残存2年なら 2.041%、10年なら 1.224%と、残存が短いほど償還差益を短期間で受け取るため利回りは高くなります。逆に110円で買うと年あたりの償還差損(−2円)がクーポン(1円)を上回り、最終利回りはマイナスになります。

単利と複利(YTM)でどのくらい違うか

海外や一部の証券会社が表示する複利利回り(YTM)は、「毎年のクーポンと満期の償還額を割り引いた現在価値が購入価格に等しくなる利率」を方程式で解いたものです。初期値(1.0%・5年・98円)では単利 1.429%に対して複利 1.417%、残存10年・98円では単利 1.224%に対して複利 1.214%と、額面近くの価格なら差は0.01ポイント程度にとどまります。一方、残存10年・90円のように額面から大きく離れると単利 2.222%、複利 2.120%と差が0.1ポイントに広がります。オーバーパーの2.0%・5年・105円では単利 0.952%、複利 0.971%と複利のほうが高くなります。単利は償還差損益を毎年均等に配分する簡便法なので、価格が額面から離れるほど、また残存期間が長いほど、複利との差が出ると覚えておくと便利です。

よくある間違い・注意点

  • 単利であって複利ではない:本計算機の最終利回りは日本の債券市場で慣行の単利表示です。利子を再投資する前提の複利利回り(YTM)とは値が異なり、残存年数が長いほど差が大きくなります。
  • 価格は額面100円あたり:額面100万円の債券を「98円」で買う場合の支払額は 100万円 × 98 ÷ 100 = 98万円です。実際の購入金額ではなく単価を入力してください。
  • 経過利子・手数料は含まない:既発債の売買では前回利払い日から購入日までの経過利子を別途支払うほか、証券会社の手数料は単価に含まれています。表示利回りはそれらを考慮しません。
  • 税金は考慮していない:表示は税引き前です。国内債券の利子・償還差益には税金がかかるため、手取り利回りは表示より低くなります。
  • 残存年数は小数で:残存3年6か月なら「3.5」と入力します。月未満の端数は証券会社の表示と差が出る原因になります。

債券は発行体の信用リスク(元本や利子が支払われない可能性)や、満期前に売る場合の価格変動リスクがあります。本ページの結果は参考情報であり、投資判断はご自身の責任で行ってください。

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よくある質問

単利と複利の違い

日本の債券利回りは単利で計算するのが慣行です。海外ではYTM(Yield to Maturity)として複利が一般的です。

額面100円とは?

債券は通常、額面100円当たりの価格で表示されます。実際の購入金額は『額面金額 × 価格 ÷ 100』です。

国債と社債で計算は同じ?

計算式は同じですが、社債は信用リスクのスプレッドが上乗せされた利回りになります。

プレミアム債とディスカウント債

購入価格>償還価格=プレミアム債(最終利回り<クーポン)、購入価格<償還価格=ディスカウント債(最終利回り>クーポン)。

最終利回りがマイナスになるのはどんなとき?

購入価格が額面を大きく上回り、年あたりの償還差損がクーポンを超えたときです。例えば表面利率1.0%・残存5年の債券を110円で買うと、(1.0 − 2.0) ÷ 110 × 100 = −0.909%になります。満期まで持つと元本の一部を失う計算なので、購入前に確認してください。

個人向け国債の利回りはどう見ればいい?

個人向け国債は額面100円で購入し100円で償還されるため、最終利回りは表面利率と一致します。財務省の説明では固定3年・固定5年・変動10年のいずれも年0.05%の最低利率が保証され、利子は年2回受け取ります。購入後1年経過すれば中途換金でき、その際は直前2回分の利子相当額(税引前)に0.79685を掛けた額が差し引かれます。

残存年数が3年6か月のときは?

「3.5」のように年単位の小数で入力してください。残存期間が短いほど、償還差損益が利回りに与える影響は大きくなります。同じ98円でも残存2年なら2.041%、10年なら1.224%です。

出典・参考

最終更新日: 2026年9月21日