JRきっぷ払戻の基本ルール
新幹線・特急のきっぷは、発車時刻前であれば原則として払戻が可能です。 ただし、乗車券・自由席特急券と、 指定が必要な指定席特急券・グリーン券では手数料が異なります。 列車を指定した特急券・グリーン券は、その列車の発車時刻を過ぎると払戻できません。一方、列車の指定がない乗車券は、未使用で有効期間内なら列車の発車後でも払戻できます(本ツールの「乗車券」を選ぶと、出発後を選んでも220円の手数料で計算します)。
このルールの根拠はJR各社共通の「旅客営業規則」で、乗車券の払戻は第271条(手数料220円)、指定券の払戻は第273条(出発日の2日前まで340円、前日から発車時刻までは料金の3割・最低340円)に定められています。 本ツールは、きっぷの種類と払戻のタイミングを選ぶだけでこの手数料を当てはめ、払戻額 = きっぷ価格 − 払戻手数料 を表示します。 出張のキャンセル、予定変更で乗る列車を変える前の損得比較、家族分をまとめて買ったきっぷの一部払戻など、「いくら戻るか」を先に知りたい場面で使ってください。
券種別 払戻手数料表
| 券種 | 出発2日前まで | 前日〜発車時刻 | 出発後 |
|---|---|---|---|
| 乗車券 | 220円 | 220円 | 不可 |
| 自由席特急券 | 220円 | 220円 | 不可 |
| 指定席特急券 | 340円 | 30%(最低340円) | 不可 |
| グリーン券 | 340円 | 30%(最低340円) | 不可 |
出発前と出発後の違い
出発の2日前までに払戻すれば手数料は最も安く済みます。 指定席・グリーン券は前日以降の払戻で料金の30%(最低340円)に跳ね上がる点に注意が必要です。 発車時刻を過ぎた指定席特急券・グリーン券は、原則として払戻できなくなります。
手計算の手順と検算例
- きっぷの種類を確かめる(乗車券・自由席特急券なら手数料は一律220円)。
- 指定席特急券・グリーン券なら、払戻のタイミングを確かめる(2日前までなら340円)。
- 前日以降なら「料金 × 30%」を計算して10円未満を切り捨て、340円より小さければ340円にする。
- きっぷ価格から手数料を引く。
例1(初期値):指定席特急券5,500円を出発2日前までに払戻。手数料は定額340円なので、5,500 − 340 = 5,160円。 同じきっぷを前日以降に払い戻すと、5,500 × 30% = 1,650円が手数料になり、5,500 − 1,650 = 3,850円。2日前までに手続きするかどうかで1,310円の差が出ます。
例2(安い指定席券):指定席特急券1,000円を前日に払戻。1,000 × 30% = 300円ですが最低額の340円に満たないため手数料は340円、払戻額は 660円です。 30%(10円未満切捨て)が340円を超えるのは料金が1,167円以上のときなので、それ未満の指定席券は2日前でも前日でも手数料は変わりません。
早見表:指定席特急券・グリーン券の払戻額
| きっぷ価格 | 2日前まで(手数料340円) | 前日以降の手数料 | 前日以降の払戻額 |
|---|---|---|---|
| 1,000円 | 660円 | 340円(最低額) | 660円 |
| 2,000円 | 1,660円 | 600円 | 1,400円 |
| 3,000円 | 2,660円 | 900円 | 2,100円 |
| 5,500円 | 5,160円 | 1,650円 | 3,850円 |
| 5,810円 | 5,470円 | 1,740円 | 4,070円 |
| 7,000円 | 6,660円 | 2,100円 | 4,900円 |
| 10,000円 | 9,660円 | 3,000円 | 7,000円 |
乗車券と自由席特急券は価格にかかわらず手数料220円なので、払戻額は「価格 − 220円」です。 旅客営業規則では30%の手数料の10円未満を切り捨てます。本ツールも同じく10円未満を切り捨てて計算しています(例:5,810円の30%は1,743円 → 手数料1,740円、払戻額4,070円)。
特急券・乗車券の組合せ
新幹線で「東京→新大阪」を利用する場合、通常は乗車券(運賃部分)と特急券(料金部分)がセット販売されます。 払戻時はそれぞれ別計算となるため、本ツールで券種を切り替えて2回計算してください。
- 例: 乗車券8,910円 + 指定席特急券5,810円 を出発2日前に払戻
- 乗車券: 8,910 − 220 = 8,690円
- 指定席特急券: 5,810 − 340 = 5,470円
- 合計払戻: 14,160円
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楽天トラベルで探す →関連する計算機
- 電車定期券 払戻額シミュレーター ↗ — 電車定期券の払戻額を計算
- バス定期券 払戻額シミュレーター ↗ — バス定期券の払戻額を計算
よくある間違い・注意点
- 普通乗車券と特急券は別計算:新幹線は「乗車券」と「特急券(指定席または自由席)」のセット。それぞれ別の払戻計算です。
- 「出発時刻」起算で計算:払戻手数料は出発時刻からの経過で変わります。
- トクだ値・株主優待は対象外:割引きっぷ・株主優待・回数券は別ルール。本ツールは正規きっぷ向けです。
- えきねっと予約はオンラインで取消可:オンライン予約は出発前にネット上で取消可能。
- 「2日前まで」は出発日基準:例えば10月10日発の列車なら10月8日中までが「2日前まで」、10月9日以降は「前日〜発車時刻まで」の30%ルールになります。日付をまたぐ前に手続きするのが確実です。
- 前日・当日に乗車変更したきっぷを払い戻すとき:旅客営業規則では、変更前の指定券の出発日の前日または当日に変更した場合、変更した時刻を払戻請求の時刻とみなして手数料を計算します。「まず変更してから払戻」で手数料を安くすることはできません。
- 手数料の10円未満は切り捨て:30%の計算で出た端数は10円未満を切り捨てます(旅客営業規則)。本ツールも同じ処理をしているので、窓口の計算と一致します。
よくある質問(FAQ)
Q. 出発後でも払戻できますか?
Q. 払戻手数料はいくらですか?
Q. クレジットカード購入も払戻可能ですか?
Q. 乗車券と指定席特急券をセットで買った場合、払戻額はどう計算しますか?
Q. 列車に乗り遅れたら、指定席特急券は全額無駄になりますか?
Q. 安い指定席券なら前日に払い戻しても損しない?
Q. 入力データはどこに保存されますか?
⚠ 出典・注意
出典: JR東日本「旅客営業規則」、 JR西日本「旅客営業規則」、JR北海道「旅客営業規則 第7章 乗車変更等の取扱い」(第271条・第273条)、JR九州「きっぷの変更・払い戻し・紛失」。 本ツールは試算値で、回数券・割引券・株主優待・トクだ値などの特殊なきっぷは別ルールが適用される場合があります。
最終更新日: 2026年9月21日
変更履歴
- 2026/09/21 — 30%手数料の10円未満切捨て(旅客営業規則)を計算に実装
- 2026/09/21 — 解説・具体例・早見表・FAQを追加、手数料の記述を旅客営業規則に合わせて修正
- 2026/05/08 — FAQ・注意点・出典リンク追加
- 初版公開