周期⇔周波数 変換計算機
周期(時間)と周波数の相互変換を、Hz/kHz/MHz/GHz/THz、s/ms/μs/ns/ps の全単位で同時表示。LC回路設計・マイコン・オーディオ・通信のクイック確認に。
入力
何から計算しますか?
計算結果(全単位同時表示)
周波数 (f = 1/T)
| Hz | 1,000 |
| kHz | 1 |
| MHz | 0.001 |
| GHz | 1.0000e-6 |
| THz | 1.0000e-9 |
周期 (T = 1/f)
| s | 0.001 |
| ms | 1 |
| μs | 1,000 |
| ns | 1.0000e+6 |
| ps | 1.0000e+9 |
周期と周波数の関係
周期(T)は1サイクルにかかる時間、周波数(f)は1秒間に繰り返されるサイクル数です。両者は逆数の関係にあり、簡単な式 f = 1/T で相互変換できます。電子工学・物理・音響・通信の各分野で頻繁に登場する基礎概念です。
このページの計算機は、周期(s/ms/μs/ns/ps)または周波数(Hz/kHz/MHz/GHz/THz)のどちらか一方を入力すると、もう一方を5つの単位すべてで同時に表示します。使う場面は、オシロスコープで読んだ波形の周期から周波数を求めるとき、マイコンのクロック周波数から1サイクルの時間を出すとき、タイマー割り込みの周期を設定するとき、理科の実験レポートで振り子や交流の周期を周波数に直すときなどです。単位の換算(ms→s、GHz→Hz)も同時に済むので、指数の桁を数え間違えるミスを防げます。
公式
周期 T [s] = 1 ÷ 周波数 f [Hz]
計算の手順と数値例
計算機の内部では、まず入力値を基本単位(秒または Hz)に直し、逆数を取ってから各単位に展開します。手計算でも同じ3ステップです。
- 入力値を秒(s)または Hz に直す(1 ms = 10−3 s、1 GHz = 109 Hz)
- 逆数を取る(f = 1 ÷ T または T = 1 ÷ f)
- 結果を読みやすい単位に直す(103 ずつ桁を移す)
数値例1:周期 16.6667 ms → 周波数
T = 16.6667 × 10−3 s = 0.0166667 s
f = 1 ÷ 0.0166667 ≒ 59.9999 Hz ≒ 60 Hz(西日本の商用電源)。逆に 60 Hz の周期は 1 ÷ 60 = 0.016666… s = 16.67 ms です。
数値例2:周波数 440 Hz(A4 音叉)→ 周期
T = 1 ÷ 440 = 0.0022727… s = 2.2727 ms = 2,272.7 μs。1秒間に440回振動するので、1回の振動は約2.27ミリ秒です。
数値例3:周波数 2.4 GHz(Wi-Fi)→ 周期
f = 2.4 × 109 Hz、T = 1 ÷ (2.4 × 109) = 4.1667 × 10−10 s = 0.41667 ns = 416.67 ps。16 MHz のマイコンなら T = 1 ÷ (16 × 106) = 62.5 ns で、これがクロック1サイクルの時間です。
周波数から波長を求める(λ = c ÷ f)
周波数が分かると、波の伝わる速さ v を使って波長 λ(1周期の間に波が進む距離)も求められます。
電波・光(真空中): v = c = 3.0 × 108 m/s(正確には 299,792,458 m/s)
音(空気中・約20℃): v ≒ 343 m/s
数値例:2.4 GHz の電波 λ = 3.0 × 108 ÷ (2.4 × 109) = 0.125 m = 12.5 cm。1 kHz の音なら λ = 343 ÷ 1,000 = 0.343 m = 34.3 cm です。同じ 1 kHz でも、電波なら 300 km、音なら 34 cm と、伝わる速さの違いで波長は桁違いになります。
| 周波数 | 周期 T | 電波の波長(c = 3.0×10⁸ m/s) | 用途の例 |
|---|---|---|---|
| 50 Hz | 20 ms | 6,000 km | 商用電源(東日本) |
| 1 MHz | 1 μs | 300 m | AMラジオ(中波) |
| 80 MHz | 12.5 ns | 3.75 m | FMラジオ |
| 433 MHz | 2.309 ns | 69.3 cm | 特定小電力無線など |
| 900 MHz | 1.111 ns | 33.3 cm | 携帯電話(プラチナバンド付近) |
| 2.4 GHz | 0.4167 ns | 12.5 cm | Wi-Fi・Bluetooth・電子レンジ |
| 5 GHz | 0.2 ns | 6.0 cm | Wi-Fi 5GHz帯 |
| 28 GHz | 35.71 ps | 1.07 cm | 5G ミリ波帯 |
波長は c = 3.0 × 108 m/s で計算した概数です。正確な c(299,792,458 m/s)を使うと 2.4 GHz で 12.49 cm と、0.1%ほど短くなります。波長の計算そのものは 波長計算機 で行えます。
角周波数 ω との換算
交流回路やLC共振の式では、周波数 f の代わりに角周波数 ω(オメガ、単位 rad/s)がよく使われます。関係は ω = 2πf、逆に f = ω ÷ 2π です。たとえば 50 Hz なら ω = 2 × 3.14159 × 50 ≒ 314.16 rad/s。コイルのインピーダンス ωL やコンデンサのインピーダンス 1/(ωC) を計算するときは、この計算機で出した f に 2π を掛けてから使ってください。
よくある間違い・注意点
- 単位の桁を取り違える:1 ms は 10−3 s、1 μs は 10−6 s です。「1 ms = 1 kHz」「1 μs = 1 MHz」と、周期と周波数の接頭辞は対になっているので、対応がずれていたら桁の間違いを疑ってください。
- 半周期を周期と思い込む:オシロスコープで波形の山から谷までを測ると半周期です。周期は山から次の山までの時間で、半周期で計算すると周波数が2倍に出ます。
- 東日本と西日本で商用電源の周波数が違う:東日本は 50 Hz(周期 20 ms)、西日本は 60 Hz(周期 16.67 ms)です。境界はおおむね静岡県の富士川と新潟県の糸魚川付近です。
- 波長の計算で音と電波を混同する:λ = v ÷ f の v は、電波なら光速 3.0 × 108 m/s、空気中の音なら約 343 m/s です。同じ周波数でも波長は約87万倍違います。
- 「KHz」「mhz」と書く:k(キロ)は小文字、M(メガ)は大文字、Hz の H は大文字です。m は「ミリ」の意味になるので mHz と書くと 1/1000 Hz を指してしまいます。
単位の関係
| 時間(周期) | 対応する周波数 |
|---|---|
| 1 s(秒) | 1 Hz |
| 1 ms = 10⁻³ s(ミリ秒) | 1 kHz |
| 1 μs = 10⁻⁶ s(マイクロ秒) | 1 MHz |
| 1 ns = 10⁻⁹ s(ナノ秒) | 1 GHz |
| 1 ps = 10⁻¹² s(ピコ秒) | 1 THz |
代表的な周期・周波数の例
| 用途 | 周波数 | 周期 |
|---|---|---|
| 商用電源(東日本) | 50 Hz | 20 ms |
| 商用電源(西日本) | 60 Hz | 16.67 ms |
| 人間の可聴域 下限 | 20 Hz | 50 ms |
| A4音叉(音楽の基準音) | 440 Hz | 2.27 ms |
| 人間の可聴域 上限 | 20 kHz | 50 μs |
| AMラジオ(中波) | 0.5–1.6 MHz | 0.6–2 μs |
| FMラジオ | 76–95 MHz | 10.5–13.2 ns |
| マイコン(ATmega328) | 16 MHz | 62.5 ns |
| Wi-Fi 2.4GHz帯 | 2.4 GHz | 0.42 ns |
| PC CPU クロック | 3–5 GHz | 0.2–0.33 ns |
| 5G NR 高周波帯 | 28 GHz | 35.7 ps |
よくある使い方
- LC回路の設計:共振周波数 f = 1/(2π√(LC)) で求めた値の周期を確認
- マイコン処理速度:「1命令に何ナノ秒かかるか」をクロック周波数から逆算
- オーディオ機器:低周波発振器(LFO)の周期設定や PWM 周波数の確認
- 通信・無線:搬送波の周期からタイミング設計、波長との関係(λ = c/f)
- 理科の実験レポート:振り子・バネ・電子回路実験の周期・周波数換算
よくある質問(FAQ)
Q. なぜ「Hz」の単位記号は大文字なのですか?
Q. 角周波数 ω との違いは?
Q. 周波数と波長の関係は?
Q. 「kHz」と「KHz」のどちらが正しい?
Q. 60 Hz の周期が 16.67 ms になるのはなぜですか?
Q. マイコンのクロック 16 MHz だと、1命令に何秒かかりますか?
Q. 入力データはどこに保存されますか?
注意事項
- 本ツールは数値計算のみを行います。実際の電子回路では、寄生容量・寄生インダクタンス・温度変動などにより理論値と若干の差が生じます。
- 非常に大きい/小さい値は科学的記数法(指数表記)で表示されます。
- 負の値・ゼロ・非数値の入力は計算できません。
出典・参考
- 国際度量衡局(BIPM)「SI Brochure」 — SI 単位系の公式定義
- NIST「The International System of Units」 — SI 単位の参考
- 産業技術総合研究所 計量標準総合センター(NMIJ)
- 総務省 電波利用ホームページ — 電波の周波数帯について
- BIPM「The International System of Units (SI)」 — 光速 c = 299,792,458 m/s(定義値)
最終更新日: 2026年9月21日
変更履歴
- 2026/09/21 — 解説・具体例・FAQを追加
- 2026/05/08 — 公開